モンサーの要はレモン

なぜモンサーには、国産レモンを推奨するのか?

モンサーは、レモンピール(レモンの皮)ごと利用し、レモンを丸ごと楽しむ飲み物であるため、国産レモンの使用を推奨しています。輸入レモンなどの柑橘類は、船で運搬されるため、収穫してから日本に到着し、販売されるまでに多くの時間がかかるため、日本で販売されるまでに腐らないよう、ポストハーベスト農薬という収穫後用の農薬が使用されいるため、レモンピールも利用する場合には、丁寧に皮を洗浄する必要がありますし、農薬が残存してしまう可能性もゼロではなく、また洗浄した際に、どうしても味も香りも減ってしまうことがありますので注意が必要になります。

モンサーは、レモンを丸ごと味も香りも楽しんでいただくために、レモンピールまで利用する必要があり、可能な限り安全なレモンを使用して欲しいということと、国内の柑橘系の果樹農家の皆さまの発展にも寄与していきたいという思いから、日本モンサー協会では、モンサーを作る際には、国産レモンを利用することを推奨しています。

もちろん、国産レモンだからといって、農薬を使っていないというわけではなく、無農薬という記載がない場合には、国産レモンでも農薬を使っていると考えた方が良いかと思います。ただ、日本の場合は、農薬に関する厳しい検査がありますので、安心していただけるかと思います。

なお、国産レモンには旬があり、一般的には、9月ごろから収穫され始め、3月くらいまでが旬とされており、このため、真夏のイメージがあるレモンですが、この時期には、市場に出回ることは少なくなってきます。このため、その時期には、国産レモンを使用することが難しくなるため、日本モンサー協会では、国産レモンを推奨とし、その時期に、もっとも美味しいと思われるレモンをお店の方が厳選した上で使用していれば良いものとしています。

レモンの豆知識

レモンの原産地は、インドヒマラヤ東部であり、15世紀には地中海地域で栽培され、イタリアのシチリアを中心に沿岸諸国に産地が形成されていきました。現在では、イタリア南部やアメリカの南カリフォルニアが生産地として知られています。温暖な気候でよく育つ植物であり、寒さに弱くあたたかい地域でしか栽培できず、1年に4回花が咲き実がなりますが、1本で100~150個ほどの果実が採れ、種類も比較的豊富です。日本には、明治時代に伝わり、瀬戸内を中心に比較的温暖な地で栽培されていました。

レモンは、白くて可愛い花を咲かせる常緑樹です。
卵型の緑色の果実ができ、熟すと明るい黄色に変わります。果実には、ビタミンCが多く含まれ酸味があり、果皮も良い香りがします。果実は、料理やお茶、お酒などの香りづけや、ジュースやジャム、ドライフルーツとして食用に使われたり、油分のついたお皿を洗ったり掃除にも使われます。

温暖な気候でよく育ち、耐寒性はそれほど強くありません。温暖地では、強い霜に当たらなければ屋外で越冬することも出来ます。庭植えでも鉢植えでも栽培できますが、鉢植えにするとベランダでもコンパクトに栽培できます。病害虫も比較的つきにくいため家庭果樹としても人気があります。上手く育てると1本の木から100個以上の果実が収穫できます。

レモンの英名lemonは、ヒンドゥー語のlimbuが語源で、徐々に変化しながらヨーロッパに伝わりlimonになり、アメリカでlemonに変わったと言われています。檸檬という和名は、中国の生薬名の檸檬(ネイモウ)の漢字をそのまま使ったもので、読み方は英名のlemonの読み方から付けられたようです。レモンの学名に含まれるCitrusは、ラテン語で「シトロンの木」を意味する「citrus(キトルス)」に由来すると言われています。

レモンがエッセンシャルオイルのような強い香りを放ち、清楚な白い花が咲くことから「香気」「心から誰かを恋しく想う」という花言葉が付いています。

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